前回に引き続き、ちょっとスポット的な話題でつなぐのをご容赦ください。
先週の女子プロのスタンレーで久々に渋野日向子さんが優勝されて、1ファンとして嬉しい限りです。彼女が活躍すると世の中が明るくなった気がするのは、わたしだけでしょうか?
優勝に関する記事を見ていると、彼女が「『あーじゃ、こうじゃ』と言っていた人を見返したかった」という発言をしたとあったので、さもありなんという気がしました。私も日本ゴルフジャーナリスト協会顧問という肩書きの菅野徳雄氏が日刊ゲンダイに渋野プロのスイング改造をボロクソに書いていたのを読んで、彼は本当にゴルフを知っているのかと唖然としたものです。さらに男子シニアプロである羽川氏が同様に彼女のスイング改造を失敗と断言しているのを読んで、日本の男子プロのレベルが世界に通用しないのはさもありなんと思ってしまったものです。
米国で活躍した平瀬真由美プロや服部道子プロは、疑問を呈しながらも、渋野プロにはそれなりの考えや理由があるのだろうとし、その完成をみてみたいと解説で述べており、やはりレベルの高いアスリートはそれなりの共感性があるのだなと感心しました。
私は、腕前としてはどうこう言えるレベルではないのですが、渋野プロのスイング改造の良し悪しをすぐ解説したがるゴルフ評論家?の根本的な間違いは指摘できます。というのは、ゴルフスイングに正解はないということは知っているからです(なので、雑誌記事や動画での解説で「これが正しい・・・」とあると「???」と思ってしまいます)。何故なら、ゴルフではスコアが良いのが良いスイングであり、身体は百人百様ならば、良いスコアのためのスイングも無限にあるはずです。
ゴルフにとって、身体は百人百様というのは、身長や腕の長さといった外形要素、多くの筋肉の強さやバランス、そして身体感覚(自分の身体の各部分がどういう空間位置にいるかを脳が把握する感覚)、そして最後に心理的な感覚(例えば渋野のように左を嫌う気持ちが特に強いとか)が、全て個人個人で異なり、その組み合わせは無限にあることになります。従って、それにマッチしたスイングも無限にあるはずです。こういった事を、何も考慮しないで解説するのは評論家のプロとはとても言えません。
これらを考えると、一流のプロにとって自分に合ったコーチを見つけるのも至難の技かと思えます。マスターズ優勝の松山プロも最近までコーチをつけずに評論家に色々と言われていたようですが、これも彼の求めるコーチが存在せず、やっと最近見つかったということでしょう。渋野プロも青木コーチと離れて独自でやっていることを揶揄されているようですが、大きなお世話のような気がします。彼女を理解するコーチがいなければ、なまじコーチをつけても失敗するだけでしょう。
いずれにせよ、今回優勝した事で『あーじゃ、こうじゃ』と言っていた人を見返せてよかったですね。彼女をボロクソに書いていた人たちは、どう過去の発言を繕うのか興味をもって注目したいと思ってます。
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